会見記録/昼食会/研究会

2011年12月14日    17:30〜 18:30
外相 玄葉光一郎    10階ホール

氏名 玄葉光一郎 Name Koichiro GEMBA
日本 Nation Japan
肩書 外相 Title Foreign Minister

会見メモ

司会 日本記者クラブ企画委員 橋本五郎(読売新聞)


外務省のホームページ

http://www.mofa.go.jp/mofaj/

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会見詳録

外相 玄葉光一郎 写真 1 外相 玄葉光一郎 写真 2      

記者による会見リポート

外交演説、質量ともに向上を

外交責任者が、当クラブのような内外に開かれた場所で体系的なスピーチをする。そんな慣行ができればよいと常々、思っている。日々のニュースに即した話題(米軍普天間飛行場の移設問題や首相や外相の訪中日程、TPPの交渉日程など)は、毎日の記者会見などで触れてもらうとして、日本外交の基本姿勢や国際情勢の認識などをじっくりと語ってもらうのだ。


ところが、実際にはここ数年、そんなスピーチが実現したのは、2005年末から06年6月にかけて、当時の麻生太郎外相が4回にわたって「平和と安定の回廊」などについて演説したくらいだ。政権交代や民主党政治の混乱などで外相も頻繁に替わり、体系的な外交演説どころではなかったのだろう。


そこで、玄葉外相が「日本の豊かさはアジア太平洋地域とともに」と題するスピーチをするというので、期待して出席した。結果は「まずまず」との思いと、失望とが半々だった。「開放的で多層的なネットワーク」というキーワードを明確にしたのは良かった。日米中の戦略対話を進めるという具体的なアイデアも示された。減り続けているODAを増加に転じさせるという意欲も見せた。海外にはそれなりのメッセージとなっただろう。


一方で「日米同盟の深化」を強調したわりには、その具体策は語られなかった。民主党政権下の対米外交の混乱を反省しつつ、今後の展望を打ち出すことは、外交演説の柱となるべきだろう。台頭する中国との向き合い方についても、玄葉氏独自の考えを披歴してほしかった。


スピーチが40分、質疑が20分というのでは、いかにも短い。せっかくの外交演説である。質量ともにグレードを上げたい。「次の機会にはグローバルな問題について話したい」と予告した玄葉氏。次回は長時間の論争もお忘れなく。


企画委員 朝日新聞編集委員 星 浩
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