2011年09月28日 15:00 〜 16:00 10階ホール
世界人口70億人到達 UNFPA 記者会見

会見メモ

司会 日本記者クラブ企画委員 宮田一雄(産経新聞)


使用した資料のPDFと、資料が掲載されているHPです。

1.チラシおよび宣言シート(PDF)http://www.jnpc.or.jp/files/2011/09/20110929113804446.pdf
2.「7つの課題:トピックとメッセージ」(HP)http://www.70okunin.com /campaign#70億人
3.「国連人口基金パンフレット」および「国連人口基金-日本とのパートナーシップ」(HP)
http://www.unfpa.or.jp/publications/index.php?eid=00003
4.世界人口白書2010(PDF)
http://www.unfpa.or.jp/cmsdesigner/data/entry/publications/publications.00016.00000005.pdf

「70億人の世界×70億人のアクション」キャンペーン特設サイト

http://www.70okunin.com/


国連人口基金東京事務所のホームページ

http://unfpa.or.jp/


会見リポート

“70億人の世界”を挑戦と機会に

出石 直 (NHK解説委員)

20世紀に入ってから爆発的に増え続けてきた世界の人口。国連はことし10月31日に70億人に達すると推定、「70億人の世界・70億人のアクション」というキャンペーンを推進している。


国連人口基金東京所長としての最大の悩みは、少子高齢化が進む日本の人たちに、どうやって「70億の世界」を実感してもらうかだという。「日本人だけは大丈夫ということはありえない。地球規模の問題として捉えてほしい」と訴えた。


池上所長によると、今世紀後半には100億人に達する見通しだが、世界の人口動態は「多産多死」から「多産少死」を経て「少産少死」へと確実に向かっているという。


「幼児の死が少なくなってきたのは喜ばしいことだが、2050年には開発途上国も少産少死の高齢化社会になる。日本の経験を知らせ共有することが重要だ」と日本の果たすべき役割を語った。


人口が増えれば、食料や水、エネルギーや土地も不足する。国連は、「貧困と不平等」「環境」「高齢化」など取り組むべき7つの課題をあげているが、子どもを産むのは基本的な人権という立場から、人口の抑制やコントロールは推奨していない。


「ワクチンの投与などで子どもの死亡率が下がれば、一時的には環境への負荷になるかもしれない。しかし、若者が教育と仕事を得られれば、経済成長と社会に良い変化を生み出す原動力にもなる」


国連が「70億人の世界」を「挑戦」であると同時に「機会」と位置づけている所以である。


「70億分のひとりとして何ができるのか、ひとりひとりに考えてほしい」と会見を締めくくった。


ゲスト / Guest

  • 池上清子 / Kiyoko IKEGAMI

    国連人口基金 / UNFPA, the United Nations Population Fund

    東京事務所長

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