会見リポート
2007年06月22日
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ブルース・ライト・在日米軍司令官
会見メモ
会見リポート
岐路に立つ日米安保
鈴木 美勝 (時事通信解説委員)
冷戦終結後の1990年代後半、米空軍が伝統的な3つの軍団─戦略航空軍団(SAC)、戦術航空軍団(TAC)、空輸軍団(MAC)─を廃止、歴史的な大改革の結果、戦闘機、爆撃機、電子戦機、戦域輸送機を統合的に司るために新設された航空戦闘軍団(ACC、司令部・バージニア州ラングレー空軍基地)の副司令官も務めており、言わば「新しい空軍」の申し子と言える。
米軍再編で日米両国が合意した直後の昨年5月以来、1年ぶりの登場。今回のランチョン・スピーチも、中心議題は米軍再編問題となった。
前回からこの間、在日米軍及び東アジア地域における米軍の「役割・任務・能力の見直し強化」を柱としたトランスフォーメーション(再編)を推進、「同盟関係の変革にコミット」してきたことを踏まえて、ライト司令官は強調した。
「日米両国は重要な岐路に立っている。今、行われる決定、取られる行動が日本、そして地域、究極的にはこの国際社会全体にとっての安全保障─安全、安定─を提供するための将来の能力を司ることになります」─。
再編に伴うコストや諸懸案など難題は少なくない。が、その語り口からは、「今」やるべきことを実行しておくことが「向こう50年にわたる効果的な安全保障のパートナーシップにつながる」という信念と強い意思が伝わってきた。「成功の秘訣は、優れた知恵に基づく良い決断にあり」─少年時代に聞いた祖父の教えは、今もライト司令官の“行動指針”となっているようだ。
ゲスト / Guest
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ブルース・ライト / Bruce Wright
米国 / USA
在日米軍司令官 / Commander,United States Forces Japan