1986年05月26日 00:00 〜 00:00 10階ホール
井上ひさし・作家

会見メモ

テーマは「新聞文章、放送ことば、日本語」。小学一年でルビつきの朝、毎、読三紙併読、それで足りずに近所のおじいさんのところへ時事新報を読みに行った。そして現在は半日かけて8紙に目を通す”ありがたい”お客さま。

「新聞記者になりたかったんです」「戦争中の新聞も一面はタテマエばかりだが、注意して読めば真実を伝えようとする記者の苦心が分かる」「パターン化した報道文も読者は約束事として読むので・・・」「(国鉄資産評価)素人がすぐ気づくことを新聞、テレビはなぜとりあげないのでしょう。我々が騒いだ後、新聞が記事にするとデータもしっかりして迫力のあるものが出てくるのに」「やさしくどれくらい深いことを表現できるかに尽きる」「いま受け手の質はよくないが、新聞もテレビも受け手にこびないでください」。記念署名「暮しは低く志は高く」。

最後に大喝采を呼んだ新井理事長のパターン新聞文章術によるお礼のことばは、講演記録としての発行の際のおたのしみ。

クラブ会報1986年6月号11ページより引用)


ゲスト / Guest

  • 井上ひさし / Hisashi Inoue

    日本 / Japan

    作家 / writer

研究テーマ:総会記念講演 新聞文書・放送ことば・日本語

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