2015年03月18日 15:30 〜 16:30 10階ホール
中満泉 国連開発計画(UNDP)危機対応局長 会見

会見メモ

2014年10月に新設された国連開発計画危機管理局の中満泉局長が会見し、記者の質問に答えた。
司会 軽部謙介 日本記者クラブ企画委員(時事通信解説委員長)
UNDP東京事務所


会見リポート

日本人の性格は国際機関向き?

途上国の開発支援が任務のはずのUNDPに昨年、「危機対応局」が新設された。その初代局長に就任したのが中満さん。失礼ながら、官僚機構にありがちな予算や人員を増やすための新設かと思ったが、そうではなかった。

 

フィリピンでは、台風被害直後に「がれき処理プロジェクト」を立ち上げ、現地の人たちの雇用創出につなげたという。紛争や災害では、地方行政機関の素早い復旧がその後の復興にいかに重要かというのも確かにその通り。体験を踏まえた分かりやすい説明に、人道支援だけでなく開発支援でも初動が大事なのだと納得させられた。

 

国際機関で日本人は語学力や押しの弱さからハンディがあるという思い込みは正しくないという指摘も興味深かった。「日本人は自己主張が弱いから損というのはウソ。コミュニケーション能力は必要だが、自分の視点を押しつけない日本人の性格はむしろプラス」という。

 

女性にとって(男性にとっても)国際機関は「家庭かキャリアかの選択を迫られない、ワーク・ライフ・バランスの取れた職場」とも。今後も一層の活躍で、世界を目指す日本の若者たちを勇気づけてほしい。


毎日新聞論説委員 大木 俊治

ゲスト / Guest

  • 中満泉 / Izumi Nakamitsu

    国連開発計画危機対応局長 / Director of the crisis response unit (CRU), United Nations Development Program (UNDP)

ページのTOPへ