2014年03月28日 17:15 〜 18:15 10階ホール
岸田文雄 外相 記者会見

会見メモ

岸田文雄外相が会見し、ODA大綱改定に向けた作業をスタートとすると発表した。

これは、新たな時代の環境に応じた見直しであり、有識者会議を設け、年内をメドに新大綱を策定したいと述べた。

司会 星浩 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)

通訳 澄田美都子、佐藤雅子 (サイマル・インターナショナル)


会見リポート

日本外交 問われる「発信力」

歴代、外交問題に強い関心を持つ首相の下で働く外相は気苦労が絶えないものだ。岸田文雄外相もその1人。余計な発信をしては首相官邸からにらまれるとあって、当クラブへの登場も、就任から1年3カ月たって、ようやく実現した。


会見ではまず、この間の「岸田外交」を総括。①日米同盟の強化②近隣諸国との協力強化③経済外交の強化を挙げた。「グローバルな課題にもしっかり汗をかく」ことをめざすとも述べた。


しかし、現実には安倍晋三首相の靖国神社参拝などで、近隣外交のみならず、日米同盟さえ揺らいでいる。「安倍外交」の余波をもろにかぶっているのが岸田外交だろう。


スタートから60年を経たODA(政府開発援助)の進化のために、ODA大綱を見直し、年内に新大綱をつくるという「ニュース」を提供してくれた。一方で、目下の焦点である集団的自衛権の憲法解釈変更については「国民の理解が大切。丁寧な議論を進めていかなくてはいけない」といった一般論にとどめた。


少し踏み込んだかなと思ったのは、自民党宏池会の会長として「ハト派リベラルという伝統には誇りを持っている。自民党には偏った考えだけがあるのではないということを示す必要がある」と語った場面だ。タカ派優位の自民党の現状を心配する様子がうかがえた。それでも、宏池会の古賀誠前会長には「岸田君はおとなしすぎる」と映るらしい。


このところの政界は、安倍首相の「一強多弱」が続き、自民党も「単色」になりがちな中、宏池会は存在感を発揮できるのだろうか。日本外交も、宏池会も「発信力」が問われる点で共通している。岸田氏は当クラブ初登場。「総裁選の討論会もありますので、今後も登壇を」と振ったら、「今回が最初で最後にならないように頑張ります」との反応。静かな闘志は感じられた。


企画委員 朝日新聞特別編集委員 星 浩

ゲスト / Guest

  • 岸田文雄 / Fumio Kishida

    日本 / Japan

    外相 / Foreign Minister

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