2013年10月11日 16:00 〜 17:00 10階ホール 
玉木林太郎 OECD事務次長 記者会見

会見メモ

OECDの玉木林太郎事務次長が、「OECD東南アジア・エコノミック・アウトルック」(10月8日発表)について説明し、記者の質問に答えた。

司会 日本記者クラブ企画委員 実哲也(日本経済新聞)


会見リポート

日本と世界のズレ拡大?

村上 太輝夫 (朝日新聞論説委員)

OECDといえば10月8日に発表した「成人教育力調査」がひとしきり話題になったばかり。経済のグローバル化に伴う政策課題に取り組む役どころとともに、アジア新興国の経済見通しや「中所得国のわな」について語った。


長年勤めた財務省を退職してパリに移って2年。振り返ってどうかと問われ、「東京にいると国外の議論とズレちゃう」と答えた。例えば「環境問題について国内では先進技術、CO2削減率の議論になりがちだが、欧州では新しい社会モデルを考えている」。しかも、そんなズレが大きくなっている気がしてならないとも。


筆者が知るのは90年代後半の課長時代からだが、まことに失礼ながら、アジア通貨危機のさなか、役所の業務を余技のようにこなしている風情が感じられた。いまの仕事が本人にとって一番幸せではないかと思われる。


来年5月には加盟50周年を迎えるOECDの閣僚理事会が日本で開かれる。このところ新規加盟申請がないアジア各国に向けて発信する場にしたいところだろう。


ゲスト / Guest

  • 玉木林太郎 / Rintaro Tamaki

    OECD事務次長 / Deputy Secretary-General, OECD

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