2011年03月23日 15:00 〜 16:00 10階ホール
シリーズ企画「地域深考」⑪ 大村秀章 愛知県知事

会見メモ

2月6日のトリプル選挙で当選した大村秀章・愛知県知事が記者会見し、河村たかし名古屋市長とともに取り組む「中京都」構想を説明した。


≪「愛知県は(震災後)行事・催事・イベントの自粛を禁止した。無傷のわれわれが自粛したら、日本経済はつぶれる」≫


5期15年、自民党衆議院議員を務めた大村氏は河村名古屋市長と連携し、2月の県知事選に勝利した。「アジアの大都市と闘って勝てる日本の都市エリアは、東京、大阪、愛知・名古屋の三つしかない。知事選で150万票の民意をいただいた。平成の楽市・楽座、県民税・市民税の10%減税を進める」と語った。愛知県と名古屋市を合体した「中京都」を創設するため、4月に「中京独立戦略本部」を発足させる。大村知事と河村市長が共同本部長を務め、タスクフォースやプロジェクトチームが具体策を推進する。

「経済の自立なくして地方の自立はない。人と企業を愛知に集めたい」と述べ、土地利用の規制緩和を急ぐ考えも示した。「世界と闘える都市を作る。ライバルは上海とシンガポールだ」と意気込みを語った。


司会 日本記者クラブ企画委員 川戸恵子(TBSテレビ)


愛知県ホームページの「知事のページ」

http://www.pref.aichi.jp/chiji/index.html


地域政党「減税日本」のサイト

http://genzeinippon.com/


会見リポート

中京都 世界に伍す強い都市を

豊田 洋一 (東京新聞論説委員)

地域政党「日本一愛知の会」を率いて、愛知県知事選を勝ち抜いた。掲げたのは「中京都構想」。大阪もそうだが、なぜ「都」なのだろう。

衆院議員だった大村氏がまず挙げたのは国政の停滞だ。「自民、民主、攻守代わってもなかなか物事が決まらない中、世界は立ち止まらずにどんどん走っていってしまう」


国民の期待を背負った民主党政権は、最近では行き詰まり感が否めない。特に昨年の参院選後、「ねじれ国会」という状況に対応できない既成政党の混乱ぶりは顕著だ。


そうした国政の状況は、地方から国を変えるという主張に勢いを与えている。大村氏が目指すのは「地域主権とか分権ではなくて独立」だ。「外交、防衛、通貨、年金は全国一律でいいが、それ以外は全部独立。税制も規制も自分たちで決める。強い自治体をつくるなら愛知県と名古屋市を合併した中京都。地方自治法の改正前にやれることをどんどんやる」と威勢がいい。


大村氏の話を聞いていて、高度成長期、高い工業生産力を誇る愛知県を中心とした「伊勢湾共和国」構想があったのを思い出した。首都機能移転論議が華やかなころは、愛知県も候補地の一つだったが、東京一極集中が進むにつれて霧消した。


東京一極集中の脆弱さは皮肉にも、東日本大震災でも証明される。大村氏には今こそ、愛知の出番だという自負があるのだろう。「首都機能が東京都だけでは弱い。中京都、大阪都でバックアップできる。都構想を進めるのは国のためでもある」と語る。


大村県政は、同じく地域政党「減税日本」を率いる河村たかし名古屋市長との二人三脚でもある。減税と規制緩和を実現し、愛知・名古屋を上海、シンガポールと互角に戦える中京都に発展させられるのか。その試みは今、緒に就いたばかりだ。


ゲスト / Guest

  • 大村秀章 / Hideaki OHMURA

    日本 / Japan

    愛知県知事 / Governor, Aichi Prefecture

研究テーマ:地域深考

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