2015年11月27日 11:30 〜 12:30 10階ホール
加藤勝信 1億総活躍・拉致問題相 記者会見

会見メモ

加藤大臣が11月26日に発表された「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策- 成長と分配の好循環の形成に向けて」について話し、記者の質問に答えた。


会見リポート

緊急項目は補正で措置

倉重 篤郎 (企画委員 毎日新聞専門編集委員)

安倍晋三首相から「1億総活躍特命相」の指名を受けた時は「エッ?と思った」(周辺)とされる加藤氏だが、さすがに財務官僚。順応は早い。就任して1カ月半で、68項目の緊急対策をまとめ、この日の会見で発表した。

 

総じて網羅的、総花的な対策の中で、加藤氏は首相からは「希望出生率1・8」と「介護離職ゼロ」の2つを重視するよう指示があったことを明らかにし、出生率アップ対策として①不妊治療への助成の拡大、特に男性側への支援の充実②子育てを支え合える3世代同居・近居しやすい環境作り③子育てが困難な状況にある家族・子どもへの配慮・対策の強化することなどを強調した。

 

また、消費喚起策として、最低賃金を年率3%ずつ上げ2020年には1000円にすることをめざすと表明、アベノミクスの恩恵の及びにくい低年金受給者には緊急支援を行う方針を示した。

 

会場からは、「旧アベノミクスの総括はどうなったのか」「どうやって財源を用意するのか」といった、実現を疑問視する質問が多かったが、加藤氏はこれら政策項目のうち「緊急対応」とされている12項目については年明けにも提出する補正予算で措置する、と対策実現に自信を見せた。


ゲスト / Guest

  • 加藤勝信 / Katsunobu Kato

    日本 / Japan

    1億総活躍・拉致問題相 / Minister in Charge of Promoting Dynamic Engagement of All Citizens

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