2015年11月11日 15:30 〜 17:00 10階ホール
鈴木英敬 三重県知事 会見

会見メモ

三重県の鈴木知事が来年5月に開催される伊勢志摩サミットに向けて、開催県としての取り組みについて話し、記者の質問に答えた。
司会 瀬口晴義 日本記者クラブ企画委員(東京新聞)
三重県のウェブサイト
http://www.pref.mie.lg.jp/index.shtm


会見リポート

めざすのは地方開催サミットのモデル

川原田 喜子 (中日新聞伊勢支局)

県にとって歴史的行事である伊勢志摩サミットが約半年後に迫る中、誘致成功までの流れや旅行者増などの「サミット効果」、さらに会場となる地域の歴史文化まで幅広く語った。

 

3月の知事選で2期目の公約にも掲げたサミット誘致。「伊勢神宮を訪れた安倍首相に、駅のホームで2人になった時に誘致の意思を告げた」「開催地発表の日は仕事も手に付かない状態で、携帯を握り締めていた」と臨場感たっぷりに振り返り、会場の関心を誘った。

 

開催の意義で強調したのが、伊勢神宮の存在だ。身分や性別を問わず参拝者を受け入れてきた歴史を紹介し「人種や宗派、民族を超えて許容しあうべきという平和へのメッセージを発信できる」と提案。政教分離に敏感な国もある、と認めた上で「参拝方法を調整し、ぜひ首脳陣に訪れてほしい」と念押ししており、強い思い入れを感じた。

 

会場からも指摘と質問があったように、サミットを持続的な県全体の活性化につなげられるかが最大の注目点だ。「地方で開かれるサミットのモデルにしたい」と意気込む知事のかじ取りと地域の動きを、地元紙として追い続けたい。


ゲスト / Guest

  • 鈴木英敬 / Eikei Suzuki

    日本 / Japan

    三重県知事

ページのTOPへ