会見リポート
2015年10月23日
16:00 〜 17:00
１０階ホール
ユニセフ シリア事務所代表、事務局次長 会見
会見メモ
ユニセフのブラント事務局次長とシンガーシリア事務所代表が、シリアの現状とユニセフの支援活動について話し、記者の質問に答えた。
司会 土生修一 日本記者クラブ事務局長
通訳 池田薫（サイマル・インターナショナル）
会見リポート
シリアの子どもたちを身近に受け止めて
小泉 大士 （毎日新聞外信部）
第２次大戦以来最悪の人道危機となったシリア内戦。2014年9月からユニセフの現地事務所代表を務めるシンガー氏（左）は「シリアは子どもにとって世界で一番危険な場所だ」と述べた。
シリアの国内避難民は約800万人に上り、560万人の子どもが人道支援を必要としている。欧州へ逃れる膨大な数の難民に注目が集まるが、「最大の危機はシリア内部で起きている」と指摘。約500万人が深刻な水不足に苦しんでいるほか、半数以上の病院が破壊された。北部アレッポでは猛暑のさなかに41日間の断水が続いたという。
シリア支援に必要とする9億ドル（約1080億円）のうち、各国の拠出額は半分にとどまる。厳しい冬が近づき、残りの資金が集まらなければ「救えない子どもも出てしまう」と窮状を訴えた。
シンガー氏は会見でこう呼びかけた。「自分の子どもを寝かしつけるときに、数百万人のシリアの子どものことも忘れないで」。国際社会や各国政府はもちろんのこと、市民一人一人がこの問題を身近に受け止めてほしいというメッセージだった。
ゲスト / Guest
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ハナア・シンガー ユニセフシリア事務所代表 ／ ヨーカ・ブラントユニセフ本部事務局次長 / Hanaa Singer, UNICEF Representative in Syria / Yoka Brandt, Deputy Executive Director, UNICEF Headquarters
ユニセフ / UNICEF
