2015年10月26日 15:00 〜 16:30 9階会見場
「戦後70年 語る・問う」(34) 海外日系人の戦後

会見メモ

日系二世として過ごしてきた戦後について、ブラジルのアンセルモ・ナカタニ氏、インドネシアのヘル・サントソ氏が話し、記者の質問に答えた。また、田中克之 海外日系人協会理事長が世界の日系人の戦後、現状について話した。
司会 中井良則 日本記者クラブ専務理事
写真左からサントソ氏、ナカタニ氏、田中氏


会見リポート

「ハーフではなくダブルです」日本と世界をつなぐ日系人

中井 良則 (日本記者クラブ専務理事)

海外日系人は推定350万人もいる。毎年、世界各国から代表が東京に集まり海外日系人大会を開く。来日したブラジルのアンセルモ・ナカタニさんとインドネシアのヘル・サントソさんの2人の二世に戦後70年の歩みを聞いた。

 

ナカタニさんは日本企業の現地法人社長を長く務めた。「日本から来るボスに差別されるから、日本の会社に入りたい日系人は今、ほとんどいない。若い世代が日本語を学ぶモチベーションもなくなるのが残念だ」と進出企業に苦情を呈した。

 

ヘルさんは「日系インドネシア人のダブルです」と自己紹介。父の祖国・日本と母のインドネシアの両方をよく知るから、ハーフではなくダブルだ、という。父は日本の敗戦後、独立戦争に加わった残留日本兵の1人。英雄墓地に眠る。

 

田中克之海外日系人協会理事長は、戦後、困窮した日本に日系人がララ物資を贈り援助してくれた、と説明した。日本と世界の懸け橋である日系人を大切にする社会でありたい。


ゲスト / Guest

  • アンセルモ・ナカタニ 日伯文化連盟前理事長 / ヘル・サントソ インドネシア・ヤヤサン福祉友の会理事長 / 田中克之 海外日系人協会理事長

研究テーマ:戦後70年 語る・問う

研究会回数:34

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