2015年10月23日 14:00 〜 15:00 10階ホール
山口那津男 公明党代表 会見

会見メモ

公明党の山口那津男代表が韓国(10/7~9)、中国(10/13~16)訪問について話し、記者の質問に答えた。
司会 星浩 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)


会見リポート

対韓・対中外交で「地ならし」強調

星 浩 (企画委員 朝日新聞特別編集委員)

公明党の山口那津男代表が10月に韓国、中国を訪問。安倍晋三首相の対韓・対中関係の改善に向けた「地ならし役」を果たしたと胸を張った。

 

韓国では朴槿恵大統領と会談。「慰安婦問題を人権問題として捉えている。早期解決を望む」という率直な意見を聞いた。安倍首相との初の首脳会談にも前向きな姿勢を見せたという。中国では、習近平国家主席と短時間の立ち話。「東京の桜をご覧いただきたい」と来春の訪日に水を向けたら、うなずいたというエピソードも披露した。

 

政権与党として集団的自衛権を容認する安全保障法制を推進した公明党では、支持組織である創価学会の一部から不満も漏れる。「平和の党」として韓国・中国との関係回復に力を注いでいる姿勢をアピールし、支持組織の理解を得たいという狙いもあるようだ。

 

消費税率再引き上げの時に食料品への軽減税率を導入することも、支持組織からの強い要望だ。「軽減税率で痛税感を和らげる必要がある」と強調したが、財源については「今後、協議していく」と述べ、手探りの状況だ。山口氏にとっては、安保法制に続いて、頭の痛い問題である。


ゲスト / Guest

  • 山口那津男 / Natsuo Yamaguchi

    日本 / Japan

    公明党代表 / Chief Representative, New Komeito

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