2015年10月15日 13:00 〜 14:30 9階会見場
ジャヌージ マンスフィールド財団理事長 会見

会見メモ

マンスフィールド財団のフランク・ジャヌージ理事長が会見し、記者の質問に答えた。
司会 秦野るり子 日本記者クラブ企画委員(読売新聞)
通訳 長井鞠子(サイマル・インターナショナル)


会見リポート

忍耐強い楽観主義者

出石 直 (NHK解説委員室解説主幹)

米民主党きってのアジア通の1人。流動化する東アジア情勢についての、包括的でよく整理された分析からは“忍耐強い楽観主義者”の側面がうかがえた。

 

台頭する中国には「環境破壊」「エネルギー安全保障」「高齢化」「貧富の格差」「少数民族」「汚職・腐敗」の6匹の竜(克服すべき課題)が潜んでいるという。「これらの竜を退治して中国を成功した国に導くことが日米共通の利益になる」と強調、既存の安全保障協力体制の強化に加えて「中国を敵視せず、共通の土俵に引き込んでいく“リバランスのリバランス”が必要だ」と結論づけた。

 

北朝鮮の核開発については、オバマ政権の戦略的忍耐政策は明らかに失敗だったと率直に認めた上で「時間はかかっても核開発をやめることが彼らの利益になるという意思決定ができるような環境を形成していくことが重要だ」と述べた。

 

かつての上司だったバイデン副大統領の大統領選出馬の可能性について問われると「彼はとても家族を大切にする人だ」と切り出し、ワシントンのオフィスから遠く離れたデラウェア州の自宅に戻るバイデン氏に付き合わされて、帰宅が深夜になってしまったエピソードも披露してくれた。


ゲスト / Guest

  • フランク・ジャヌージ / Frank Jannuzi

    アメリカ / USA

    マンスフィールド財団理事長 / President and CEO of The Maureen and Mansfield Foundation

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