会見リポート
2015年09月28日
10:30 〜 12:00
10階ホール
福井健策 弁護士 シリーズ企画 「リセット 東京五輪」①エンブレム問題
会見メモ
著作権に詳しい福井健策弁護士(骨董通り法律事務所)が五輪エンブレム問題について解説し、記者の質問に答えた。
司会 杉尾秀哉 日本記者クラブ企画委員(TBSテレビ)
会見リポート
五輪運営への不満・不信の解消を
山本 浩資 (毎日新聞社会部)
「『祝祭』にふさわしいマークとかじ取りを」。福井さんが会見の最後に語ったメッセージに、首を振ってうなずいた。新国立競技場、五輪エンブレムと、世論の反発を受けて続く白紙撤回。2020年東京五輪・パラリンピックは、国民が歓迎する「スポーツの祭典」となるのだろうか。
エンブレム問題は、インターネット上で次々と「パクリ」疑惑が発掘された。「パクリ」は倫理的問題か、著作権侵害か? 「2つが混ざっているところが問題を難しくしている」と解説した。
文字のフォントのように、シンプルなものほど著作権は存在しない。白紙撤回された旧エンブレムのデザインは、著作権侵害の立証は難しいというが、著作権侵害という法的評価と、「パクリ」疑惑を追及する社会の反応にかい離があった。五輪運営への不満と不信の表れと指摘する。
要因として、大会組織委員会の役員が高齢男性に偏っている点を挙げた。組織委の体制刷新を求める声は多い。現体制を「古い自民党のイメージがあり、土建国家的プロジェクトを予感させている」と分析。「お祭りをみんなで楽しむ感覚を持てる人をトップに」と世代交代を求めた。
ゲスト / Guest
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福井健策 / Kensaku Fukui
日本 / Japan
弁護士 / Attorney-at-Law, Admitted in Japan and State of New York
研究テーマ:リセット 東京五輪
研究会回数:1