2015年09月30日 15:30 〜 17:00 10階ホール
トルコ人ジャーナリストを囲む会

会見メモ

日本・トルコメディア・ワークショップのために来日したトルコ人ジャーナリスト6人が、内政や中東情勢などについて話し、日本人記者の質問に答えた。
壇上左から
Sezin ONEY(セゼィン・オネイ):TARAF 新聞(タラフ新聞)コラムニスト、コメンテーター
Bulent KENES(ブレント・ケネシュ):Today's ZAMAN 新聞(トゥデイズ・ザマン新聞)編集委員長、コラムニスト
Ceyda KARAN(ジェイダ・カラン):Cumhuriyet 新聞(ジュムフリエット新聞)コラムニスト
Ergun Babahan (エルグン・ババハン):Sabah Newspaper: サバフ新聞 コラムニスト
Mehves EVIN(メフメシュ・エビン):Milliyet 新聞(ミッリエット新聞)コラムニスト
Yavuz BAYDAR(ヤブズ・バイダル):Today's ZAMAN 新聞(トゥデイズ・ザマン新聞)Bugün 新聞(ブギュン新聞)コラムニスト

司会 杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信)
通訳 Guney Hanim (ギュネイ・ハヌム)  Omer Aydilek (オメル・アイディレク) Mehmet Emin Yilmaz (メフメット・エミン・ユルマズ)


会見リポート

シリアの隣国トルコも再び不安定化か

原田 健男 (山陽放送出身)

混乱が続くシリアに接し、問題解決への役割が期待されるトルコ共和国だが、国民の20%を占める少数民族クルド族と政権との和平プロセスに再び暗雲が立ち込めている。会見したトルコの新聞記者ら6人は、この危機に際しエルドアン政権がメディア弾圧をしていると訴えた。「クルド問題は和平に向かうかに見えたが、再び暴力の応酬に向かっている」「政権を批判したら解雇された」「過去1年間に1000人以上が起訴された」等々。

 

エルドアン大統領は大統領権限強化を図り、クルド族議員や与党(公正発展党)内部からも批判が続出。今年6月の総選挙では与党が過半数を割り、11月1日に再選挙が行われた。隣国シリアでは、アサド政権・反政府勢力・ISイスラム国等入り乱れて内戦が続き、欧米・アラブ連合軍に続きトルコも空から参戦。ロシアも空爆を始め、多くの難民がヨーロッパに脱出している。こうした中、首都アンカラでは先月、爆発テロで97人が死亡するなど不穏な空気に包まれている。


ゲスト / Guest

  • トルコ人ジャーナリストを囲む会

    トルコ / Turkey

    / Journalists

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