2015年08月05日 15:00 〜 16:30 9階会見場
鳥原光憲 日本パラリンピック委員会会長 会見

会見メモ

日本パラリンピック委員会の鳥原会長が、2020年東京大会の意義や障がい者スポーツの課題などについて話し、記者の質問に答えた。
司会 別府育郎 日本記者クラブ企画委員(産経新聞)


会見リポート

パラリンピックのレガシーとは

別府 育郎 (企画委員 産経新聞論説委員室論説副委員長)

2012年のロンドン大会に強烈な記憶がある。オリンピックが閉会を告げるころ、テレビや街中の看板にパラリンピックのCMがあふれ出した。「前座をありがとう」。五輪を前座扱いする不遜なまでの自信のままに、大会は大成功を収めた。

 

20年東京大会に同様の自信を持ち得るか。

 

「自信があるとは言い切れない」と答えたのは誠実さゆえだろう。それでも、8万人の大観客席を連日満員にしたロンドン大会を「ベンチマーク(指標)」とし、「観戦を通じて障害に対する認識も変わってほしい。障害を1つの個性として生かす。そうした意識の変革がレガシー(遺産)となる」の言葉には、大いなる自負を感じた。

 

実直な語りを横で聞きながら、昨年、当クラブで会見した東京五輪招致の指南役、マーティン・ニューマン氏の話を思い出していた。「ロンドンがパラリンピックを成功させたのではなく、パラリンピックがロンドンを変えたのです」。東京もそうであれば、どれだけすてきか。

 

それにしても、総じて五輪関係者より、パラリンピック関係者の体温を熱く感じるのは、なぜなのだろう。


ゲスト / Guest

  • 鳥原光憲 / Mitsunori Torihara

    日本 / Japan

    日本パラリンピック委員会会長 / Chairman of the Board, Japanese Paralympic Committee, Japanese Para-Sports Association

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