2015年07月22日 12:00 〜 13:30 10階ホール
小林喜光 経済同友会代表幹事 昼食会

会見メモ

経済同友会の小林喜光代表幹事が「Japan2.0 持続的な社会の構築に向けて」をテーマに話し、記者の質問に答えた。
司会 安井孝之 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)
経済同友会HP


会見リポート

「先輩は戦犯」の思いで経営を

安井 孝之 (企画委員 朝日新聞編集委員)

経済同友会の代表幹事としては初めての会見。持続的な社会に向けて、「Japan2・0」を提案し、日本経済のバージョンアップを目指す思いを語った。理学博士でもある。〈Z=a+bi〉という数式を示し、「アトム(a、原子)とビット(b)、インターネット(i)のハイブリッドの時代」と定義した。リアルな世界のものづくりだけでなく、サイバー空間のデータもフル活用して経営戦略に知恵を絞るべし、という問題提起だ。

 

小林さんの言葉には独自性がある。常識や世間で喧伝されている理屈も「脳漿」を絞って考え抜き、本質を見いだす試行錯誤を続けている証左だと思う。どこかで聞いたような話をとうとうと話す経済人が多い昨今では、ユニークな存在である。

 

東芝の不正会計問題については、ROEなど数値目標一辺倒の経営に釘を刺し、「数値目標だけというのは悲しい話です」。東芝では相談役や会長が影響力を持ち、経営に口を出していた弊害も指摘されるが、「2、3年前にとんでもない社長がいて、その尻ぬぐいで苦労するというのが一般的。先輩は戦犯だと思いながら経営すべき」と前任者との関係をクリアにする大切さを指摘した。


ゲスト / Guest

  • 小林喜光 / Yoshimitsu Kobayashi

    日本 / Japan

    経済同友会代表幹事 / Chairman of Keizai Doyukai (Japan Association of Corporate Executives)

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