2015年07月02日 13:00 〜 14:30 10階ホール
人口問題民間臨調 検証と提言会見

会見メモ

日本再建イニシアティブの「人口民間臨調」が刊行した『人口蒸発「5000万人国家」日本の衝撃-人口問題民間臨調 調査・報告書-』について、大西隆委員長(豊橋技術科学大学学長・日本学術会議会長)が会見し、記者の質問に答えた。また、冒頭に船橋洋一 日本再建イニシアティブ理事長が調査、提言の概要について説明した。
人口民間臨調HP


会見リポート

人口民間臨調 トータルな人口減対策を提言

梶本 章 (企画委員 朝日新聞出身)

「このまま今の出生率が続けば、今世紀末に日本の人口は半減してしまう」。元朝日新聞主筆の船橋洋一氏が設立した日本再建イニシアティブはこんな危機感から人口問題民間臨調を立ち上げ、このほど報告書『人口蒸発「5000万人国家」日本の衝撃』をまとめた。2日に座長の大西隆・日本学術会議会長(都市工学)が会見し、提言を説明した。

 

出生率を人口置換水準に戻す努力を続けることはもちろんだが、戦前のように「産めよ、増やせよ」という訳にもいかない。結婚、出産の希望がかなう政策の実現に全力を挙げることに加え、大西座長は効率的に暮らせるコンパクトシティの形成など人口減への適応策、そして各地に付加価値の高い産業を興して人を集めるなどの緩和策が必要だと強調した。

 

人口問題は全ての分野が絡み、トータルな対策が必要とされる。そのため会場からは「超高齢化の乗り切り策も示さないと、理解を得られないのでは」「西欧は5千万の人口でうまくやっているのでは」など、さまざまな意見や質問が出された。


ゲスト / Guest

  • 大西隆 / Takashi Ohnishi

    日本 / Japan

    豊橋技術科学大学学長、日本学術会議会長 / President of Science Council of Japan

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