2015年04月27日 16:00 〜 17:00 10階ホール
北側一雄 公明党副代表 記者会見

会見メモ

公明党の北側一雄副代表が安保法制について話し、記者の質問に答えた。
司会 星浩 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)


会見リポート

公明党は歯止め役を果たせたか

星 浩 (企画委員 朝日新聞特別編集委員)

集団的自衛権行使の限定容認に伴う法整備を進めてきた自民、公明両党の話し合い。与党協議会(座長=高村正彦自民党副総裁)の下で座長代理を務めた公明党の北側副代表が登壇した。「平和の党」を自認する公明党が、法律作りでどこまで「歯止め役」を果たせたのか。それとも政権離脱はできない事情を自民党に見透かされ、妥協を重ねる「下駄の雪」だったのか。北側氏は「国会承認などで歯止め役は果たせた」と胸を張ったが、今後の公明党の対応を見極めないと、結論は出せない。

 

北側氏は独自に作成した「安保法制の全体像」という資料を配布。「国民の生命、自由、幸福追求権が根底から覆される明白な危険」といった武力行使の新3要件を柱とする法改正案を丁寧に説明した。弁護士ならではの緻密な論理展開である。今回の法整備の背景には、中国の軍拡、米国の影響力の相対的低下という安全保障環境の大きな変化があるという。今回まとめた安保法制は与党の結論であり、国会での十分な審議を期待したい、とも語った。成立を急ぐ安倍首相や自民党に対して、中身のある国会論戦をどう確保していくか。「歯止め役」公明党が試される場面はなお続く。


ゲスト / Guest

  • 北側一雄 / Kazuo Kitagawa

    日本 / Japan

    公明党副代表 / Vice Representative, Komeito

ページのTOPへ