2015年03月23日 15:30 〜 16:30 10階ホール
第61回パグウオッシュ会議世界大会 記者会見

会見メモ

2015年11月1日~5日まで長崎で開かれるパグウォッシュ会議世界大会の組織委員長を務める鈴木達治郎・長崎大学教授(核兵器廃絶研究センター)が会見し、記者の質問に答えた。1995年、2005年の世界大会(いずれも広島で開催)で組織委員長を務めた小沼通二(こぬま・みちじ)神奈川歯科大学理事、大西仁・東北大学名誉教授も登壇し、発言した。
司会 服部尚 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)
日本パグウォッシュ会議
写真1、5=右から鈴木氏、小沼氏、大西氏
写真2=鈴木氏 ▼ 写真3=小沼氏 ▼ 写真4=大西氏


会見リポート

被爆70年の長崎で科学者は何を語る

知野 恵子 (読売新聞編集委員)

核兵器と戦争の廃絶を目指して、世界の科学者たちが話し合う「第61回パグウォッシュ会議世界大会」が、11月に長崎市で開かれる。組織委員会の3人が会見した。

 

会議の歴史は古い。東西冷戦のまっただ中、米ソの核実験が続いた1957年、カナダのパグウォッシュ村に科学者が集まった。以来、先端技術がもたらす危険や科学者の責任などを議論。国連や政府に働きかけてきた。95年にはノーベル平和賞も受賞した。

 

だが、核廃絶の道は依然険しい。3月にはロシアのプーチン大統領が、クリミア編入をめぐって、「核戦力を戦闘態勢におく準備があった」と発言、波紋を広げた。会議の存在すら知らない人も多い。

 

被爆70年の節目。被爆地・長崎で、200人の科学者たちは何を語るのだろう。組織委員長の鈴木さんは「原爆の写真というと、空からきのこ雲を見ているものが多い。きのこ雲の下で考えることが大事」。その視点は、原発事故などで失われた科学者の信頼を取り戻す一歩でもあろう。


ゲスト / Guest

  • 鈴木達治郎 / Tatsujiro Suzuki

    日本 / Japan

    パグウォッシュ会議世界大会組織委員長 / a member of Pugwash council / professor, research center for nuclear weapons abolition, Nagasaki university

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