2015年03月13日 18:00 〜 19:00 宴会場(9階)
ピンソン コロンビア国防相 会見

会見メモ

日-コロンビア初の防衛相協議などのため来日したピンソン国防相が会見し、記者の質問に答えた。
司会 中井良則 日本記者クラブ専務理事
通訳 横田佐知子


会見リポート

国のイメージ改善に強い意気込み

遠藤 幹宜 (共同通信外信部)

「治安改善が進み、劇的に平和になった。今や地域有数の投資適国で、ラテンアメリカで最も成長が速い国だ」。初の2国間防衛相会談などのため来日したコロンビアのピンソン国防相はスピーチの冒頭で、まず投資呼び込みをアピールした。

 

2012年に始まった左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」との和平交渉は進展しており、かつて大都市の繁華街でも横行したテロはすでに鎮静化し、地方で散発的に起きるだけだ。首都ボゴタや、かつて麻薬組織が牛耳った第2の都市メデジンなどでは、ショッピングモールの建設ラッシュが続いている。ピンソン氏は「和平実現は可能だ。FARCにはもう時間が残されていない」と強調、早期の和平合意に自信を示す。

 

和平交渉の進展や掃討作戦の強化によって約半世紀にわたって続く内戦状態が終わりを迎えようとしているコロンビア。地雷撤去や貧富格差の解消など課題は残る。だが、ピンソン氏は「テロ対策や国境を越えた犯罪組織に対応してきた経験を日本にも伝えることができる」と訴え、政府が一丸となって国の悪いイメージを少しでも良くしたいという意気込みを強く感じた会見だった。


ゲスト / Guest

  • フアン・カルロス・ピンソン / Juan Carlos Pinzón

    コロンビア / Republic of Colombia

    国防大臣 / Minister of defense

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