2015年02月25日 12:00 〜 14:00 10階ホール
イスティチョアイア=ブドゥラ新駐日EU大使昼食会

会見メモ

欧州連合(EU)のイスティチョアイア=ブドゥラ駐日大使が会見し、記者の質問に答えた。
司会 脇祐三 日本記者クラブ企画委員(日本経済新聞)

通訳 友田真理(EU駐日代表部)
駐日欧州連合(EU)代表部


会見リポート

日欧連携が世界に不可欠

脇 祐三 (企画委員 日本経済新聞コラムニスト)

大使はルーマニアの外交官として1980~90年代に北京と東京に在勤し、2000年から10年あまりの間、韓国と中国の大使を歴任した人だ。欧州連合(EU)でもアジアとの連携を担当していた。長年、アジアとかかわってきた外交官は、実に能弁であった。

 

「通商はもちろん重要だが、それにとどまらない協力関係に高めていく」「バイラテラルの関係を超えて、国際社会の中で、より深く広い連携をめざす」。大使は自由貿易を柱とする日欧の経済連携に加えて、外交や安全保障面での連携推進が重要になると訴えた。

 

テロの脅威、中東・アフリカ情勢の混迷、高齢化、気候変動……。「世界が直面する問題に、それぞれが対応するだけではダメ。日欧のコラボレーションが不可欠だ」。会見で最も力を込めたのは、このメッセージだろう。

 

東アジアの現状をどう見るか、20年前と比べて日本はどう変わったか。一連の質問には、「日中韓の安定した関係がなければ、将来の繁栄は難しい」と指摘しつつ、「日本はより多角的な枠組みの中で対外的な協力を拡大し、チームプレーヤーとして力を発揮している印象だ」と、日本の国際貢献を肯定的に評価して答えた。


ゲスト / Guest

  • ヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ / Viorel ISTICIOAIA-BUDURA

    欧州連合 / European Union

    駐日大使 / Ambassador to Japan

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