2015年02月13日 10:30 〜 11:30 10階ホール
マウラー赤十字国際委員会(ICRC)総裁 会見

会見メモ

赤十字国際委員会(ICRC)のペーター・マウラー総裁が会見し、記者の質問に答えた。
司会 軽部謙介 日本記者クラブ企画委員(時事通信)
通訳 澄田美都子(サイマル・インターナショナル)
ICRCウェブサイト


会見リポート

紛争地での人道支援が任務 医師・看護師らの参加、日本に要請

荒田 茂夫 (朝日新聞出身)

本部があるスイスの元トップ外交官、2012年7月から現職。

 

日本赤十字社などで構成する国際赤十字・赤新月社連盟とは姉妹関係にあるものの別組織。武力紛争下での人道支援・保護を任務とする。日本にとっては比較的遠い存在だったが、今回は、邦人を含む人質殺害事件が起きたシリアの紛争激化地域で活動する国際人道支援組織として、「イスラム国」とも接触があり、注目を集めた。

 

紛争地で活動するジャーナリストを対象としたホットラインを開設しており、「後藤健二さんの家族から(行方不明になった時点で)、連絡があった」と認めた。ただ、人質がまだ多数残っていることもあり、それ以上のコメントは避けた。

 

「紛争地域の暴力が新たな様相」を見せ、「紛争が国境を越えて広がるケースも増えており、活動がより困難になっている」と指摘。新たな状況に対応するため、予算を増やして活動の幅を広げているとし、日本にさらなる支援を求めた。具体的には、より多くの日本人医師・看護師や技術者等が活動に参加するよう要請した。要請にどこまで応えられるのか、が問われていると思った。


ゲスト / Guest

  • ペーター・マウラー / Peter Maurer

    赤十字国際委員会(ICRC)総裁 / President, the International committee of the red cross ( ICRC)

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