2014年12月05日 14:00 〜 15:00 宴会場(9階)
内堀雅雄 福島県知事 記者会見

会見メモ

11月12日に就任した内堀雅雄福島県知事が会見した。

 

司会 星浩 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞社)


会見リポート

再生に向けて 新知事の発信力に期待

星 浩 (企画委員 朝日新聞特別編集委員)

パワーポイントを巧みに使って、立て板に水の語り口。福島県の新しい知事になった内堀雅雄氏は、地震、津波、原発事故という試練を乗り越えて「穏やかで暮らしやすかった時代を何としても取り戻したい」と力説した。

 

長野県出身で自治省(現・総務省)から2001年に福島県へ。部長や副知事として13年間、福島県の行政を担当。「50年の人生で一番長く暮らしているのが福島。第二ではなく、第一のふるさとです」と話す。県内の市町村長からも信頼され、10月の知事選でも、多くの政党が相乗り。超党派で難局に向き合う体制はできた。

 

原発事故の直後、校庭の除染問題で国に相談したら、文科省、経産省とたらい回しにされたといった経験談も披露。12万人の避難者の帰宅問題、中間貯蔵施設の課題、農業や観光の振興など具体的に説明してくれた。「これからも知事として、先頭に立って発信していきたい」と話した。

 

福島県は再生に向けて発進力のあるリーダーを選んだと思う。残念なのは会見の出席者が38人にとどまっていたこと。総選挙のさなかとはいえ、東日本大震災と原発事故への関心が風化しないこと祈るのみである。


ゲスト / Guest

  • 内堀雅雄

    福島県知事

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