2014年10月14日 15:00 〜 16:15 10階ホール
リーメスタ新ノルウェー大使 会見

会見メモ

リーメスタ・ノルウェー駐日大使が会見し、海洋、エネルギー、北極の3分野での日本との協力について述べた。これは気候変動や持続可能な天然資源の管理といった重要課題に、二国間で取り組むことを意味する、と。

司会 杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信社)

通訳 西村好美(サイマル・インターナショナル)


会見リポート

「漁業、発電、北極で協力し合おう」

井田 徹治 (共同通信編集委員兼論説委員)

「ノルウェーと日本が協力できる国際的なテーマは海洋、エネルギー、北極の3つだ。これは気候変動や天然資源の持続的な管理という人類が直面する課題に関連している」―。このほど着任したリーメスタ大使は会見で、こう切り出した。


漁業資源の減少が世界的な問題となる中、持続可能な漁業資源の管理に成功した政策は国際的に注目されているし、来年末の合意を目指して進む新たな国際的な地球温暖化枠組みづくりの交渉の中でも、独自の存在感を示しているノルウェー。大使の言葉の端々に、多くの国際的な諸課題の解決に貢献してきたという自信のほどが感じられた。


北海の石油や天然ガスから大きな国家的な収入を得ているノルウェーは、発電所から出る二酸化炭素を回収して貯蔵する技術の開発に取り組み、世界最大級の研究施設があることも紹介してくれた。


大使は、気候変動研究や対策技術の開発、再生可能エネルギー技術開発での協力、天然資源の持続可能な管理の手法の開発などでノルウェー、日本の協力の余地が多いことを指摘。「両国が協力すれば、人類が直面する多くの課題の解決に貢献できる」と訴えた。


ゲスト / Guest

  • アーリン・リーメスタ / Erling Rimestad

    ノルウェー / Norway

    駐日大使 / Ambassador

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