会見リポート
2014年05月13日
16:00 〜 17:00
10階ホール
カンデル イスラエル国家経済会議議長 記者会見
会見メモ
イスラエルのネタニヤフ首相訪日に同行した、カンデル・国家経済会議議長が会見した。同国の好調な経済の背景を説明し、補完性の高い日本との経済関係を進めていきたいと話した。
司会:杉田弘毅 日本記者クラブ企画委員(共同通信)
通訳:澄田美都子(サイマル・インターナショナル)
会見リポート
日本との相互補完性をアピール
土谷 英夫 (日本経済新聞出身)
ネタニヤフ首相の訪日に同行してイスラエル経済の売り込みに来た。売り物は特定の産物ではない。アイデアとイノベーション能力に富むイスラエル企業と日本企業との橋渡しだ。
紛争とテロを思い浮かべがちなイスラエルだが、ハイテク主導の経済が好調で、1人あたりGDP(国内総生産)は日本に迫る勢い。アップル、グーグル、マイクロソフトといった名だたる世界企業が、買収、提携など、イスラエル企業との関係構築に熱心で、世界の250以上の企業が同国にR&D(研究開発)センターを置くという。
「米国、欧州、韓国、ロシア、中国、シンガポールの企業がこぞって来ているのに、たった1つの国のプレゼンスが欠けている」。それが日本。日本とイスラエルの企業は相互補完性が高いという。
民族離散で国から国に移動し、時々の環境に適応しなければならないので、殻を破る発想力、強い適応力、過剰なくらいの自信を持ち、リスク・テークに長けたイスラエルの民。
他方、安定し、秩序だち、規律が効き、高い品質を求める日本人。まったく違った進化の過程をたどった両者の補完性は高いとか。なるほど。
ゲスト / Guest
-
ユージーン・カンデル / Eugene Kandel
イスラエル / Israel
国家経済会議議長 / Head of the National Economic Council