2014年04月25日 14:00 〜 15:30 10階ホール
4公立大学学長 記者会見 中島秀之・公立はこだて未来大学学長、猪口孝・新潟県立大学学長、佐久間健人・高知工科大学学長、村本淳子・三重県立看護大学学長 

会見メモ

「公立大学こそが地域振興の鍵」と題して、中島秀之・公立はこだて未来大学学長、猪口孝・新潟県立大学学長、佐久間健人・高知工科大学学長、村本淳子・三重県立看護大学学長が会見した。それぞれの大学の魅力や特徴などについて語り、予算や教員数が少ないことによる苦労などについて記者の質問に答えた。

司会 土生修一 日本記者クラブ事務局長


会見リポート

「地域振興」掲げて走る

田上 幹夫 (朝日新聞出身)

大学も変わった。少子化の大波を受け、学長自ら売り込みに走る時代が来たのだ。


この日の会見で公立トップが掲げた旗印は「地域振興」。規模も人材も国立に及ばぬが、小回りは利く。努力と工夫は人一倍、とか。


「知の共同体」という大学幻想が吹き飛んだのは遠い昔である。批判の的だった「産学協同」はいまや日常の光景だ。学長の権限もなお強まる気配だが、その分、経営の才を求められる。


「数千億円の予算を抱えてもノーベル賞が取れない」。トップの1人は古巣の国立をヤリ玉に挙げた。2ケタ少ない10数億円でやりくりし、それなりの成果を上げ続けた自負がみなぎる。


だが、地域の振興を担うのも楽ではない。地元の子弟を受け入れ、近隣企業に送り出す「地産地消」や、地場産業向けの研究に精を出すばかりでは大きく羽ばたけない。有力者の無理無体を巧みにかわす術もいる。


そんな奮闘努力を後押しできるのは「地方分権」のはずだが、こちらは失速気味。かくしてトップは今日も走る、走る。


ゲスト / Guest

  • 中島秀之・公立はこだて未来大学学長、猪口孝・新潟県立大学学長、佐久間健人・高知工科大学学長、村本淳子・三重県立看護大学学長

    4公立大学学長

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