2014年04月25日 12:00 〜 13:30 10階ホール
昼食会 三村明夫 日本商工会議所会頭

会見メモ

日本商工会議所の三村明夫・会頭が会見し、一層深刻になる労働力不足に対応するため、少子化対策や外国人労働者の活用をすすめ、潜在成長率を高めていく必要がある、と述べた。

司会 水野裕司 日本記者クラブ企画委員(日本経済新聞)


会見リポート

アベノミクスへの期待込め まずは“安全運転”か

水野 裕司 (企画委員 日本経済新聞論説副委員長)

昨年11月に日商会頭に就任後、年末までに全国9ブロックの商工会議所をさっそく行脚した。新日本製鉄のトップ時代、グローバル展開を強力に進めた行動力は健在。新しいエネルギー基本計画づくりでは総合資源エネルギー調査会基本政策分科会の会長として、案の作成段階でまとめ役になった。昼食会では安倍政権の経済運営への注文が次々に飛びだすのでは……との期待もあった。


残念ながらその通りにはならず、穏当な発言が目立つ会見になった。日本が成長するための大きな課題として労働力人口の減少を挙げ、環太平洋経済連携協定(TPP)や地方の再生などの重要性も指摘。が、アベノミクスについては「前向きな思考ができるようになったのが大きな効果」と評価し、「政府による賃上げ促進は正しい措置」「6月の成長戦略にどのような項目が入ってくるか楽しみ」などと、賛辞が続いた。


安倍政権発足後、アベノミクスをめぐる発言で米倉弘昌経団連会長と首相に溝ができたことは記憶に新しい。三村氏としてはまずは〝安全運転〟といったところか。消費税10%への引き上げの行方などを注視しているようにみえた。


ゲスト / Guest

  • 三村明夫 / Akio Mimura

    日本 / Japan

    日本商工会議所会頭 / Chairman of the Japan Chamber of Commerce and Industry

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