2014年04月21日 16:00 〜 17:00 10階ホール
戸羽太 岩手県陸前高田市長 記者会見

会見メモ

戸羽太・陸前高田市長が会見し、高台移転工事の進捗状況や高齢者や障害者にも住みやすい町づくりの構想などについて話した。最近、特に、風化が身に染みるとして、メディアには寄りそった姿勢を続けてほしい、とも。

司会 村山健 日本記者クラブ企画委員(北海道新聞)


会見リポート

「奇跡の一本松」の町 復興実感には程遠く

清水 正樹 (フジテレビ報道番組部長)

陸前高田市の〝復興度〟について問われた戸羽市長は「20%くらい」と答えた。震災から3年を経ても、自宅を失った被災者の多くが仮設生活から抜け出せていないことを重く受け止めた。


市長は将来のビジョンを語った。社会的弱者にやさしい街づくりを進め、世界にも発信していきたいという。震災で高齢者や障害者などに大きな被害が出たためだ。しかし、そう話すそばから目の前に立ちはだかる現実の厳しさがあふれ出る。


「まずは人の住む所が落ち着かないと。将来の夢は?と言っても『それどころじゃない! おれたちはまだ仮設に住んでいるんだ』となるのです」


復興計画に基づき、高台移転と平野部の土地をかさ上げする造成工事を急ぐ。しかし見渡す限りさら地同然となっている現状では、住民が復興を実感するには程遠い。もともと、過疎化や高齢化の問題を抱えていて、復興はまさに時間との戦いだ。


「奇跡の一本松」から少し離れた所に造成工事の土砂を運搬する巨大なベルトコンベヤーができたという。その名は「希望の懸け橋」。住民が復興を実感できる日が1日でも早く来るようにと、願わずにはいられない。


ゲスト / Guest

  • 戸羽太 / Futoshi Toba

    日本 / Japan

    岩手県陸前高田市長 / Mayor of Rikuzentakata city, Iwate Prefecture

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