2014年04月04日 14:00 〜 15:00 10階ホール
葛西紀明 スキー・ジャンプ選手 記者会見

会見メモ

ソチ五輪のスキー・ジャンプ男子で、個人で銀、団体で銅の2つのメダルを獲得した葛西紀明選手が会見し、これまでの競技生活を振り返った。体力もモーティベーションもあり、引退の姿は想像できず、50歳ぐらいまでは現役を続けたい、と述べた。

司会 別府育郎 日本記者クラブ企画委員(産経新聞)


会見リポート

限界決めず飛び続けるレジェンド

別府 育郎 (企画委員 産経新聞論説副委員長)

いまでも思いだすと、涙が出るのだという。ソチ冬季五輪ジャンプ団体の銅メダルだ。


若い3人、しかも難病、故障、不調といった悩みを抱える仲間を束ね、プレッシャーがかかる最終ジャンパーとして2本をそろえた満足感。「感動できたし、感動を与えられるジャンプができたのではないか」。長野五輪で団体のメンバーから外れ、「落ちろ」と念じながらみた過去まで明かしての、ソチの感慨だった。


7度目の五輪で初の個人メダルも獲得したが、こちらは僅差で金を逃したので「悔しい銀」と話し、「だからこそ、平昌五輪で金を獲るというモチベーションができた」と続けた。もっとも舌の根が乾かぬうちに「金を獲ってもやめない。平昌で45歳。次は49歳。ここまできたら同じ。いけるところまでいきたい。50歳でも飛んでいたい」。


サッカーの三浦知良、野球の山本昌、テニスの伊達公子ら40代の現役選手の名を挙げ、「互いに刺激し合い相乗効果で頑張るところを他の競技の方にもみてほしい」とも話した。発言も鍛えられた身体も若々しく、ベテラン、かくありたし。


ゲスト / Guest

  • 葛西紀明 / Kasai Noriaki

    日本 / Japan

    スキー・ジャンプ選手 / Ski jumper

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