2014年04月02日 14:00 〜 15:00 10階ホール
渡海紀三朗 教育委員会改革に関するワーキングチーム座長 記者会見

会見メモ

自民、公明党の教育委員会改革に関するワーキングチームの座長を務める、渡海紀三朗(自民党、元文部科学相)氏が、教育委員会制度の改革案について説明し、記者の質問に答えた。

司会 川上高志 日本記者クラブ企画委員(共同通信)


会見リポート

「総合教育会議」設置の意義を強調

服部 真 (読売新聞編集委員)

いじめ自殺事件などへの対応のまずさから、改革が議論されていた教育委員会。昨年末の中央教育審議会の答申では、首長が最終権限を担うA案、教育委員会の権限を縮小するB案の2つが示された。だが、政府・与党案には、そのどちらにもない要素がある。「総合教育会議」の設置である。


会議は首長が主宰し、教育委員ほか必要に応じて有識者も入れる。教育行政の大綱や条件整備などについて協議・調整するのが役割だ。「全国をいろいろ見ていくと、(首長と)しっかり協議をやっている教育委員会は、非常にうまくいっている」。改正案をまとめた元文部科学大臣は会見でこう説明した。


会議は公開するのが原則だ。「首長の暴走もこの仕組みで止めることができる」と、公明党を説得したという。「これでいじめは減るのか」という質問に対しても、「(公開により)隠ぺい体質や、(緊急時に教育委員会が)すぐに動かないということはカバーできる」と強調した。


権限が強化されて口出しが増える首長に、教育委員会が対抗できるのか。結局は、教育委員の人選と、議論を見守る住民次第と言えそうだ。


ゲスト / Guest

  • 渡海紀三朗 / Kisaburo Tokai

    日本 / Japan

    教育委員会改革に関するワーキングチーム座長 / Member of the House of Representatives (former Minister of Education and Science)

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