会見リポート
2014年03月20日
14:00 〜 15:00
宴会場(9階)
安藤裕康 国際交流基金理事長 記者会見
会見メモ
国際交流基金の安藤裕康理事長が、4月に設立されるアジアセンターの概要や、国際交流基金の今後の事業展開などについて説明した。
司会 会田弘継 日本記者クラブ企画委員(共同通信)
国際交流基金のウェブサイト
会見リポート
アジアセンターを設立 ASEANとの文化交流の担い手に
会田 弘継 (企画委員長 共同通信特別編集委員)
1972年に設立された国際交流基金のトップが当クラブで会見したのは初めてという。4月に交流基金内にアジアセンターが誕生するというので、安藤理事長に登壇願った。
国際関係において国家のイメージが果たす役割は大きい。民主主義国なら、外交も国民の支持なくして進めることはできない。ならば、その国民がある国に対して抱く印象は重要なはずだ。だから文化外交だとかソフトパワーが論議されるのだろう。紛争解決に武力行使は不可能とされるべき時代、文化の役割はますます大きくなる。
中国の広報文化予算は数千億円相当に及ぶという。その先兵役を果たしている「孔子学院」は世界に935カ所もあるのに、日本の交流基金の出先は22カ所だけ。この差には驚く。
伝統ある日米センターに続き新設されるアジアセンターは、東南アジア諸国を主な対象に文化交流・知的交流を進めるとともに、現地の日本語教育のアシスタント役となる「日本語パートナーズ」派遣を目玉事業とする。交流基金は学生やシニアの参加を呼びかけている。日本国民の総力でソフトパワー増強を図りたいものだ。
ゲスト / Guest
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安藤裕康 / Ando Hiroyasu
日本 / Japan
国際交流基金理事長 / President, The Japan Foundation