2014年01月27日 15:00 〜 16:30 10階ホール
研究会「2014年 経済見通し」早川英男 富士通総研経済研究所エグゼクティブ・フェロー(元日銀調査統計局長)

会見メモ

富士通総研経済研究所の早川英男・エグゼクティブ・フェローが、「2014年の経済展望 アベノミクス、異次元金融緩和と日本経済」と題して話した。 司会 日本記者クラブ企画委員 水野裕司(日本経済新聞)

会見リポート

いずれ起きる「大地震」に備えを!

八牧 浩行 (時事通信出身)

「7年前の登壇時は日銀調査統計局長だったので踏み外さないよう大変だったが、今回は自由に話させていただく」との前置き通り、大胆な発言で沸かせた。「日本経済最大のリスクは財政赤字」と言い切り、「デフレ脱却が視野に入ってくると長期金利は最低でも3%程度に上昇し、国や金融機関は多大なダメージを被る」と続けた。


対GDP比率でギリシャを上回る国債残高を抱えながら日本の財政が維持されてきたのは、「国債のほとんどが国内で消化されていたことと、デフレ・低金利で利払い費用が増えなかったことによる」と分析。「高齢化による貯蓄率の急落や構造的貿易赤字により国債安定消化の基礎は崩れかけ、税収が歳出の半分しかない日本では、デフレ脱却が実現してもプライマリーバランスすら改善しない」と警告した上で、「(Xデーは)大地震到来に近い世界。いずれ起きる、といまから歳出削減など抜本的な対策を講じ備えるべきだ」と呼びかけた。


ゲスト / Guest

  • 早川英男 / Hideo Hayakawa

    日本 / Japan

    富士通総研経済研究所エグゼクティブ・フェロー(元日銀調査統計局長) / Executive Fellow of Economic Research Center of Fujitsu Research Institute

研究テーマ:2014年経済見通し

研究会回数:0

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