2014年01月27日 13:00 〜 14:30 10階ホール
研究会「2014年経済見通し」ロバート・フェルドマン モルガン・スタンレーMUFG証券マネージングディレクター チーフエコノミスト兼債券調査部長

会見メモ

モルガン・スタンレーMUFG証券のロバート・フェルドマン氏が、「日本経済 アベノミクスのABC」と題して話した。理念A、内容B、実現Cとの評価を示した。(会見の内容は、2014年1月27日時点の見解です) 司会 日本記者クラブ企画委員 大信田雅二(テレビ東京)

会見リポート

将来、超インフレの危機も

八牧 浩行 (時事通信出身)

今年の日本経済の最大の焦点は4月の8%への消費税引き上げの影響。初来日以来44年の米国出身ベテラン経済ウオッチャーの見立ては「4~6月期に落ち込むだけでなく7~9月期も回復できない」と悲観的だった。


この日、日本の13年の貿易収支が3年連続で赤字となり、しかも11兆円超に達したと発表されたばかり。巨額財政赤字にあえぐ中で、将来年間経常収支も赤字となり、デフォルト(債務不履行)やリスケジュール(債務返済繰り延べ)の危機に陥るのでは?との質問も飛び出した。回答は「大幅なインフレになる。これは一種のデフォルトといえる」と衝撃的。頼みのアベノミクスに対しても、「哲学(理念)はAだが内容はB、実行はC」と辛口。イノベーション(革新)による成長を志向した点を評価したものの、「財政支出や規制緩和など多くの面で既得権益層に斬り込めず、構造改革が進んでいない」と苦言を呈した。


ゲスト / Guest

  • ロバート・フェルドマン / Robert Alan Feldman

    日本 / Japan

    モルガン・スタンレーMUFG証券マネージングディレクター チーフエコノミスト兼債券調査部長 / Managing Director, Chief Economist,. Head of Fixed Income Research Tokyo. Morgan Stanley MUFG Securities

研究テーマ:2014年経済見通し

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