2013年11月12日 15:30 〜 17:00 10階ホール 
「リメンバー ヒロシマナガサキ」CD発表 記者会見

会見メモ

作家・作詞家のなかにし礼さんとオペラ歌手の佐藤しのぶさんが、核兵器反対ソング反核ソング「リメンバーヒロシマナガサキ」のCD作成までの経緯について話した。

司会 川村晃司 日本記者クラブ企画委員


会見リポート

平和を願い祈る歌 世界へ届けたい

明珍 美紀 (毎日新聞水と緑の地球環境本部兼社会部)

「世界が平和になるために1つの歌をつくりたい。私の声があるうちに」。戦争と核兵器のない未来を希求するメッセージソング「リメンバー」は声楽家・佐藤しのぶさんの決意から生まれた。その思いを受け止めて詞をつくり、10月のCDリリースまで奔走したのが、なかにし礼さんだ。


佐藤さんは小学生の時、広島の原爆ドームや資料館を訪れ、衝撃を受けた。オペラ歌手となってからは、チェルノブイリの原発事故で被ばくした子どもたちのために、ベラルーシの療養施設でささやかなコンサートを開いた。「この世には美しいもの、素晴らしいものがある。あなたの歌で子どもたちがそれを実感すれば、生きていく喜びや夢が生まれる」と施設の所長は語ったという。


「汚染水を太平洋に流し、核の加害者の一員になっている」。なかにしさんは原発事故後の日本の現状を憂え、「こういう歌をつくり、歌う日本人がいることを世界に知らせたい」と言葉に力を込めた。「リメンバー ヒロシマ・ナガサキ」「沈黙にさよならしよう」。報道の世界に身を置く者としてこの曲の歌詞が持つ意味をかみしめている。


ゲスト / Guest

  • 佐藤しのぶ オペラ歌手、なかにし礼 作家・作詞家 / Rei Nakanishi, writer, songwriter, Shinobu Sato, opera singer

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