2013年09月24日 16:00 〜 17:00 宴会場(9階)
山口那津男 公明党代表

会見メモ

山口那津男・公明党代表が、9月の訪米の報告や10月の臨時国会の主要な政策課題などについて話した後、集団的自衛権の行使、復興法人税の前倒し廃止、秘密保護法案、日中関係の打開策などについての質問に答えた。

司会 日本記者クラブ企画委員 倉重篤郎(毎日新聞)


会見リポート

訪米時も流ちょうな「山口節」?

倉重 篤郎 (企画委員 毎日新聞論説室専門編集委員)

先の訪米報告と臨時国会対応について約30分冒頭発言、質疑が行われた。公明党代表の訪米は10年ぶりのこと。日本への関心が高まっているらしく、議会、政府、国連関係者30人との会談、講演2つをこなし、日本の近隣外交、経済政策について質問攻めにあった、という。


集団的自衛権については、山口氏が、従来方針を変えるのであれば、与党内での丁寧な議論のほか、国民や近隣諸国の理解が不可欠だとの認識を示したのに対し、米政府当局者から、日本が決めることで米側はそれを尊重する、ただ、軍事パワーとソフトパワーは二者択一ではなく両立し得る、との見解が示された。


90歳のキッシンジャー元国務長官との会談も行われ、山口氏が、オバマ大統領に対して次の来日時には広島、長崎を訪れてほしい、と伝えるよう要請、キ氏から快諾を得た、とのエピソードも紹介した。


臨時国会については、経済再生国会との位置付けをあらためて強調、集団的自衛権よりも成長戦略議論を優先すべきだと訴え、尖閣問題の解決の方向性については「両国の主張は異なるが、それを乗り越えるための知恵をどう出すか。共通の利益を見いだすという大局を見失ってはならない」と述べた。


来年結党50年を迎える同党の今後の在り方については、連立を組む上で「数の安定」だけでなく「質の安定」にも気を配り、地方議員も含めて3000人のネットワークを生かして民意を政策に反映させていく決意を明らかにした。


どんな質問が出てもなめらかに過不足なく答える山口節。安倍晋三政権の右寄り体質についても「総裁選で主張を差別化せざるを得なかった時と、首相になったいまでは異なっており、現実に即した対応をされている」とかわした。


ゲスト / Guest

  • 山口那津男 / Natsuo Yamaguchi

    日本 / Japan

    公明党代表 / Chief Representative, New Komeito

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