2013年01月21日 14:40 〜 15:40 10階ホール
茂木敏充 経済産業相 記者会見

会見メモ

茂木敏充・経済産業相が、経済政策などについて話し、記者の質問に答えた。

司会 日本記者クラブ企画委員 和田圭(フジテレビジョン)

経済産業省のホームページ

http://www.meti.go.jp/


会見リポート

新次元の日本経済元年「ガラパゴスにしない」

高橋 昭 (共同通信論説委員)

「アベノミクス」にまつわるニュースが昨年末から尽きない。大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の「三本の矢」を集中的に展開し、早期に脱デフレを目指す経済運営がアベノミクスの神髄だ。
 政策を動かす麻生太郎副総理兼財務相、甘利明経済再生担当相とともに安倍内閣の経済チームの要を成すが、気負いはいささかも感じさせない。沖縄・北方担当相や金融・行政改革担当相、自民党政調会長の要職を歴任した自信が、よどみなく丁寧に政策を説く語り口からにじむ。安定感がある滑舌のいい実務派といった印象を持った。
 政権はロケットスタートを切った。衆院選前から強烈にアベノミクスをアピールし、相場の潮目とかみ合って円安株高へとけん引した安倍晋三首相はナイスプレーだった。安倍さんを支える立場として「具体的な成果はこれから」とわきまえつつ、2013年を「新次元の日本経済元年」と銘打った。
 特に「規制改革は待ったなし」と強調する。そうは言っても、既得権を維持したい多くの業界や抵抗勢力を説得し、規制緩和・撤廃を実現させるのは容易ではないだろう。歴代内閣の共通の難題だったが、「日本の制度をガラパゴスにしない」と力説した。産業競争力を強化するため、制度が国際基準からかけ離れ、海外と異なる場合は「合理的に説明できない限り、3年以内に国際基準に合わせる」と新たな政策で突破する構えだ。
 商社マン、新聞記者、外資系コンサルタントを経て政界に入った。多彩な経歴を持つ政策通は、経産官僚をして「民間感覚があり仕事がしやすい」と言わしめる。そつのなさが玉にきずか。

ゲスト / Guest

  • 茂木敏充 / Toshimitsu Motegi

    日本 / Japan

    経済産業相 / Minister of Economy, Trade and Industry

ページのTOPへ