会見リポート
2012年11月21日
12:00 〜 14:00
10階ホール
ワドワ 新駐日インド大使 昼食会
申し込み締め切り
会見リポート
地方の中小企業もぜひ印進出を
永田 和男 (読売新聞国際部次長)
来日して3カ月。日本語の質問にも、通訳を待たずに、うなずいたりメモを取ったりしていた。終始落ち着いた語り口だったが、「ボリウッド映画」に関する質問が出た時などに見せたスマイルも印象に残った。
インド進出を考える日本企業は多いが、7月の大規模停電に見られたようなインフラ(産業基盤)の未整備や、腐敗の蔓延といった負のイメージも根強い。大使は「まず私に相談してください。そうすれば不明朗なカネを要求されるようなトラブルはない」と胸を張り、地方の中小企業にも対印進出を呼びかけたい考えを示した。インフラの問題については、「だからこそ日本企業に投資してもらいたいのです」と、インド市場の伸びしろの大きさを強調した。
11月に予定されていたシン首相訪日は、衆院解散のあおりで延期を余儀なくされた。日本の総選挙は新党乱立の様相となったが、インド政治も地域政党が多く台頭し、連立政権が常態化している。大使は「だからと言って政治が不安定だということはない。日本でも必ずや、多数の意思を反映する政府が形成されるはず」と話していた。中国との向き合い方といい、インドの経験から日本が学べることは多いと思った。
ゲスト / Guest
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ディーパ・ゴパラン・ワドワ / Deepa Gopalan Wadhwa
インド / India
駐日大使 / Ambassador to Japan