2012年10月03日 12:00 〜 13:30 10階ホール
小津博司 検事総長 昼食会

会見メモ

7月20日付けで就任した小津博司・検事総長が刑事司法改革などについて話し、記者の質問に答えた。

司会 日本記者クラブ理事 藤延直道(テレビ東京)

質問 日本記者クラブ企画委員 瀬口晴義(東京新聞)

検察庁のホームページ

http://www.kensatsu.go.jp/


会見リポート

信頼回復へ「変わらざるを得ない」

本田 史弘 (TBSテレビ社会部長)

話の中で小津総長は、今後、検察が変わっていくと思う理由の一つに裁判員裁判、捜査段階の録音録画に加え、率直に、大阪事件をあげ「変わらざるを得ないと、ふんぎりがついた」と胸の内を吐露した。


落ちるところまで落ちたからこそ変わることができるという、逆説的だが検察が直面した危機の深刻さを語った。


さすが任官の時から将来の検事総長候補と言われただけあって、昼食会は全体的にそつなく、不規則発言もなかった。テレビ的に言うと「リードは立たなかった」。


それでも、総長の発言に耳を傾けると「検察の閉塞状況」「謙虚さが欠けていた」など、検察の病巣が垣間見える本音の言葉も発せられた。


嵐の中で就任し、改革を離陸させたのが前任の笠間総長とすると、小津新総長は、改革を巡航速度に乗せるのが使命であろう。


組織に巣くう病巣を一つひとつ退治し、どう検察の信頼回復に結びつけていくのか。


“小津キャプテン”が握る操縦かんを注目し続けていきたい。



ゲスト / Guest

  • 小津博司 / Hiroshi Odu

    日本 / Japan

    検事総長 / Prosecutor-General, Supreme Public Prosecutors Office

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