2011年08月23日 15:00 〜 16:00 宴会場(9階)
シリーズ企画「各党に聞く エネルギー政策」 みんなの党 江田憲司 幹事長

会見メモ

シリーズ企画「各党に聞く エネルギー政策」


司会 日本記者クラブ企画委員 神志名泰裕(NHK)


江田憲司衆議院議員のホームページ

http://www.eda-k.net/


会見リポート

電力自由化で脱原発を

小松 晋 (時事通信政治部)

新任の資源エネルギー庁長官、原子力安全・保安院長は親しい同期。東京電力の賠償担当常務は何十年来の友人だ」と官民にまたがる人脈の話題から切り出した江田氏。「きょうはそういった友人、同期の関係を断ち切り、歯切れのいいエネルギー政策をお話ししたい」と言葉を継いだ。


旧通産省出身。故橋本龍太郎氏が通産相当時に秘書官に起用し、橋本氏の首相就任で政務担当の首相秘書官に抜擢された。自他ともに認める政策通らしく、講演は理路整然と進んだ。


「電力の再編自由化なくして脱原発なし」「小規模分散型の電源供給体制へ移行し、エネルギーの地産地消を目指す」。きっぱりとした口調は、党の政策への揺るぎない自信を感じさせた。


福島第一原発事故の賠償問題では「東電は債務超過であり、破綻処理に入るべきだ」と強調。一時国有化した東電をモデルケースとして発送電分離を促進、同時に大胆なリストラで東電を再建し、賠償責任を果たさせる、と主張した。


「脱原発依存」を訴えた菅直人首相は、国民と与党の支持を失い退陣。この日の講演後、動向が注目されていた前原誠司氏が、民主党代表選への出馬を正式表明した。


質疑応答で、代表選の感想を問われた江田氏は「敗戦処理のピッチャー選び。誰がなろうと口先だけで、言ったことは実行できない」とばっさり。返す刀でメディアに対しても「首相候補」の過去の言動、実績を冷静に評価し、国民に提示するよう注文を付けた。


「みんなの党は我慢の時だ。衆院選で40、50議席とれればキャスチングボートを握れて、政権協議に入れる。その時は絶対にぶれない」


震災後の国会は民主、自民、公明3党が主導。「第3極」を標榜するみんなの党は埋没しがちだが、今後の展望を語る江田氏の表情は、あくまで強気だった。


ゲスト / Guest

  • 江田憲司 / Kenji EDA

    日本 / Japan

    みんなの党 幹事長 / Secretary-General, Your Party

研究テーマ:シリーズ企画「各党に聞く エネルギー政策」

研究会回数:0

ページのTOPへ