2011年06月03日 15:15 〜 16:00 宴会場(9階)
急告:  マイテ ヌコアナ=マシャバネ 南アフリカ外相 記者会見 

会見メモ

*同時通訳です。右チャンネルから英語、左チャンネルから日本語が流れます。
English: Choose a right channel


Maite Nkoana-Mashabane, Minister of International Relations and Cooperation, South Africa


来日したマシャバネ南アフリカ外相が記者会見し、国連ミレニアム開発目標(MDGs)フォローアップ会合や南ア・日本パートナーシップフォーラムなど来日の成果を語った。

質疑応答では、中東の民主化、リビア情勢、BRICs、12月に南アで開催するCOP17などについて答えた。


司会 日本記者クラブ専務理事 中井良則


在日南アフリカ大使館のホームページ

http://www.sajapan.org/


会見リポート

COP17開催に自信

田中 寛 (共同通信経済部(前ナイロビ支局長))

民族楽器ブブゼラが鳴り響き、6色の国旗が街中になびく。1年前、南アフリカはサッカー・ワールドカップ(W杯)のお祭り気分に酔いしれていた。アフリカ特派員としてW杯取材に駆け回った当時の興奮がよみがえる。


そして今年11~12月、京都議定書に定めのない2013年以降の温暖化をめぐる気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)が開かれ、再び世界の耳目が集まろうとしている。


国連ミレニアム開発目標(MDGs)に関する会合に出席のため来日したが、会見ではCOP17の言及が目立った。「日本は経済大国として合意づくりに向け支援を。南アは主催国の役割を果たすと約束するから」


力強く、自信にあふれている。W杯南ア大会の組織委員会理事として、大会を成功に導いた実績があるからだろう。

ここ数年、南アは国際社会で存在感を増している。成長著しいアフリカで圧倒的な経済力を誇り、世界屈指の資源国。ブラジル、ロシア、インド、中国の新興4カ国(BRICs)の枠組みにも今年から加わった。この国をさらに特徴づけているのが、アパルトヘイト(人種隔離)終結時の「武力なき民主化」という成功物語だ。


「マハトマ・ガンジーやオリバー・タンボら多くの指導者の影響を受け、平和裏に権力移譲した。民主主義は平和的手段で成し遂げるという意思によってのみ実現できる」。中東・北アフリカの民主化についての質問にそう答え、リビアで空爆を続ける北大西洋条約機構(NATO)の姿勢を暗に批判した。


来るCOP17では、対立する先進国と途上国の橋渡しという大役がのしかかる。「結果を決めてかからず、開かれた心で臨みたい」。国際舞台で飛躍しようとする新興国の閣僚らしい野心みなぎる会見だった。


ゲスト / Guest

  • マイテ ヌコアナ=マシャバネ / Maite Nkoana-Mashabane

    南アフリカ

    外相(国際関係・協力相)

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