会見リポート
2010年08月27日
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渡辺喜美・みんなの党代表
会見メモ
渡辺喜美代表は、菅首相と小沢氏の対決構図となった民主党代表選について「大義なき抗争で、日本の政治にとって不幸だ。代表選の前にやることがあるだろう」と批判。「万が一、小沢氏が当選したらどうなるか心配だ。政治とカネで国会でいきなり立ち往生する。民主党のハルマゲドン、最終戦争が始まった」「政界再編の対立軸は常に、小沢さんが好きか嫌いか、だった。みんなの党はそのパラダイムと無縁であり、小沢フリーの党だ」「民主党は早く分裂してほしい。衆院解散の可能性も出てくる」と述べた。
民主党の失敗として「官僚を選べ、ができなかった」と説明。2009年6月、菅氏に「官僚のレトリックがわかる裏方スタッフを引き連れて官邸に入る」よう提言したのに、実行されなかったと述べた。菅政権について「無為の蓄積だ」と切り捨てた。
司会 日本記者クラブ理事 栢森哲也(時事通信)
代表質問 日本記者クラブ企画委員 星浩(朝日新聞)
みんなの党のホームページ
http://www.your-party.jp/
会見リポート
「バカ言うんじゃねぇ!」
平井 文夫 (フジテレビ報道局専任局長)
代表選をめぐる一連の騒動については「大義が感じられない」と批判しながらも、「我々にとっては政界再編のチャンスが出てきた」と前向きに受け止めた。
ただ小沢氏との連携については「バカ言うんじゃねぇ。首絞めたくなる」と栃木訛で声を荒らげ、このワードはテレビ、新聞の見出しを飾った。
最近、民主党の議員から「みんなの党と一緒にテレビに出たくない」という愚痴をよく聞く。「パフォーマンスばかりでうんざり」なのだとか。これについて渡辺氏は「民主となぜ組まないか。アジェンダが違う。菅さんは大きな政府で増税路線。みんなの党は小さな政府だ」とした上で、「アジェンダが実現するなら政権取れなくてもいい。私が一番にならなくてもいい」と述べ、アジェンダ至上主義であることを強調した。
みんなの党は参院選で800万票を集め、10議席を獲得した。次の解散総選挙では絶対的キャスチングボートを握り、英国のようなハングパーラメントの状態を作って政界再編を目指したいとしている。
確かにパフォーマンスばかりでなく、政策実現のために柔軟姿勢を示すべきとの指摘はあろう。
ただ、政権交代後の民主党政権の迷走ぶりに国民はうんざりしているし、自民党も参院選でそこそこ勝てたのは自分たちが支持されたと勘違いしているのが腹立たしく、国民は出口のない怒りに爆発寸前だ。
やはり、渡辺氏には彼のヘアスタイル同様、今後もツンツンと尖っていてもらった方がいいかもしれない。
ゲスト / Guest
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渡辺喜美 / Yoshimi Watanabe
日本 / Japan
みんなの党代表 / Representative, Your Party