会見リポート
2010年02月22日
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モハンマド・ファヒーム・ダシュティ・カブール・ウイークリー紙発行責任者
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会見リポート
安定化への道筋─メディアの役割
遠藤 幹宜 (共同通信前カブール支局長)
タリバンがアフガンを再制圧すれば、似た思想を持つ隣国パキスタンの軍部からタリバンに核兵器がわたるとの主張はいささか突飛だが、安定化への道筋は論理的に聞こえる。
タリバンを「根っからのタリバン」と多数の「参加せざるを得なかったタリバン」の2つに分類。前者は交渉不可能だが、後者を現政権側に取り込むのは可能だと訴える。
もめごとが起きて提訴しても、裁判官にわいろを要求される現状では、すぐに裁定してくれるタリバンに頼ってしまう。最大民族パシュトゥン人中心のタリバンは、長年にわたり国を支配してきた民族の自尊心をあおり、教育のないパシュトゥンの若者を取り込んできた。最大の課題は民族間の対立解消で、さらに貧困の解消、政府の統治能力の回復、汚職の撲滅を進められれば後者を懐柔でき、根っからのタリバンも交渉に応じざるを得ないと主張する。
米軍増派後も前途が多難であることに変わりはなく、安定への道のりは極めて遠い。教育が行き届いているとは言えないアフガンで今後、国民に道筋を示す公正なジャーナリズムの役割は一層重要になるだろう。
ゲスト / Guest
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モハンマド・ファヒーム・ダシュティ / Mohammad Faheem Dashty
アフガニスタン / Afghanistan
カブール・ウイークリー紙発行責任者 / Person in charge of Kabul weekly paper issue