2009年10月14日 00:00 〜 00:00
福島瑞穂・消費者・少子化担当相

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会見リポート

成果出し参院選へつなげたい

上田 学 (朝日新聞生活グループ)

新政権が誕生し、閣僚入りしてから1カ月。「とてつもなくめまぐるしかった」と振り返る。着任後、まず取り組んだのは補正予算と新年度予算の概算要求の見直しだった。民主党の副大臣と政務官の政務3役で議論しながら、洗い出した。「政治主導は文殊の知恵。チームワークでやっていける」とアピールする。

担当は少子化、消費者、男女共同参画、食品安全など。個々の政策が複数の省庁にまたがり、従来の縦割り行政では対応しきれないケースが目立つ。だが、「フットワーク軽く、自分たちでルールを作っていくことにやりがいを感じる」と意欲的に語る。

9月に発足した消費者庁。「小さいことでも一つひとつ変えていけないかを検討している」。賃料が高すぎると批判された移転問題を巡って、ビル管理会社と賃料を減額交渉。発がんの可能性を指摘された食用油「エコナ」は、特定保健用食品の制度化後、初めて表示許可の取り消しを検討する再審査の対象にした。

民主党の小沢一郎幹事長が目指す官僚の国会答弁を禁止する国会法改正について「法律までつくって禁止するのはおかしい」と一線を引く。インド洋での海上自衛隊による給油活動については、民生支援に切り替えるべきだという思いも示した。

連立政権で社民党の主張をどう生かしていくのか。会場の質問もその点に集中した。「新しい政治のいい意味での品質保証をしていく役割をしたい。命を大切にする政治と生活再建を実現するべく頑張りたい」と信念を貫く姿勢を示した。来年の参院選に向けては、「政治は一瞬一瞬が勝負。成果を出すことに全力を挙げて、なんとしても(社民党も)躍進したい」と決意を述べた。

ゲスト / Guest

  • 福島瑞穂 / Mizuho FUKUSHIMA

    日本 / Japan

    消費者・少子化担当相 / Minister for Consumer Affairs,Low Birthrate

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