2009年06月24日 00:00 〜 00:00
福島瑞穂・社会民主党党首

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会見リポート

条件つけ連立参加へ意欲示す

村野 坦 (朝日新聞出身)

総選挙間近の登板だから当然、選挙に臨む決意表明になる。①いまの社会の問題をどう考えるか②総選挙への取り組み③選挙後、想定される連立政権への参加─この3点について、よどみなく一気に話した。

とはいえ現状の国会の議席は第5勢力の衆院7、参院5の「大きくない政党」(福島氏)。それでも世界の政治潮流・社会主義インターにつらなる「唯一の社会民主主義政党」であり、いち早く派遣労働や社会保障費削減問題に警鐘を鳴らし、環境政策では「脱原子力を唱えるただ一つの政党」と独自性と先見性を誇って見せた。

悲願は総選挙で二ケタの議席を獲得すること。そうなれば党首討論への参加要件が整う。だが自民、民主両極が政権の継続、交代を競う大波に呑まれる危険もある。

現実味があり、関心が向けられるのは政権交代が可能となった時の対応だ。「全ては選挙結果が出てから」と再三、断ったうえで会場で配布した「社会民主党宣言」(2006年党大会で採択)の「主体性を維持しながら具体的な政策課題の実現を目指す、緊張感ある連立政権の形成」のくだりを指しながら条件つき参加へ意欲を示した。

大きな条件は看板の「護憲・平和」になるだろう。1994年、旧社会党の村山富市委員長が首相に担がれた「自社さ」連立政権当時、党の安保政策を大転換させた。そのとき「憲法改正論議を封印したのは良かった」と評価。来るべき連立でも「憲法審査会を9条改正へ動かさない」「民主党にきちっとタガをはめて暴走を防ぐ」。ただ一人の女性党首は元気が良かった。ゲスト帳には前回の07年7月と同じ「愛と平和」と記した。

ゲスト / Guest

  • 福島瑞穂 / Mizuho FUKUSHIMA

    日本 / Japan

    社会民主党党首 / Party Leader, Social Democratic Party

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