会見リポート
2009年03月10日
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カイ・ララ・シャナナ・グスマン・東ティモール首相
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会見リポート
インフラ整備の重要性を強調
本間 麻衣 (共同通信外信部)
記者会見でグスマン氏は、インフラ整備の重要性を繰り返し強調した。
東ティモールは2002年にインドネシアから独立した後も、政情が不安定な状況が続き、経済は低迷。グスマン氏は、港湾や空港、電力事情などの整備の遅れを見て投資を控えた海外資本があったとして、今後、戦略的な開発計画を確立、インフラ整備などをその中核に据える考えを示した。海外からの投資を呼び込むことで雇用の場の拡大につなげたい狙いがある。
また、グスマン氏は人材育成が重要との認識も示した。若年層への教育を充実させることや、スキルの向上を目指すという。
記者会見には、ダコスタ外相やピレス財務相ら共に来日した閣僚らも出席した。「われわれはチームですから」とグスマン首相。質問が、多言語国家の抱える問題点や世界的な金融危機の影響など専門分野に及ぶと、閣僚らが答える場面もあった。
東ティモールでは公用語のポルトガル語とテトゥン語のほか、インドネシア語など30以上の言語が話されており、多言語の問題が指摘されてきたが、〝チーム〟のダコスタ外相は「言語はもはや問題ではない」と述べ、海外留学の経験がある若者が増えてきたことを挙げて、外国語を教える研究機関を創設することを明らかにした。
グスマン氏は1980年代前半からゲリラの司令官を務め、92年に治安当局に逮捕された後、99年まで獄中で過ごした独立闘争の英雄だが、終始穏やかな口調でユーモアを織り交ぜながらゆっくりと話す姿が印象的だった。
ゲスト / Guest
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カイ・ララ・シャナナ・グスマン / Kay Rala Xanana Gusmão
東ティモール / East Timor
首相 / Prime Minister