2008年11月26日 00:00 〜 00:00
北川一雄・公明党幹事長

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会見リポート

1月解散も小さくなった

榊原 元廣 (共同通信記事審査委員)

公明党の中でもっとも麻生首相と親しい関係であることは、誰もが認めている。小泉政権では自公の政調会長同士、福田政権ではお互い自公の幹事長として政権を支えた。だから「総理の人柄は、わたしはよく知っている方だと思う」とさらりと言ってのける。

それでも公明党が強く求めていた早期解散を麻生首相に結局は無視され、北側氏は苦しい立場に立ったことだろう。「いまでもあの日、10月30日に解散しておけば良かったと思っている」と、残念さをちょっぴり口にした。ただし続けて「急激な株価暴落、為替の変化で、あの時の解散は難しかったのかなとも思う」とフォローを忘れない。「あの時解散できなかったということは、経済対策を実施できるように持っていかないといけないのかなと思っている」。

だから来年1月の通常国会の冒頭解散は極めて小さくなっているとの見方を示した。では解散は、本予算が上がる4月以降いつになるのか。安定した政権なら総選挙をどう想定するかは比較的やりやすいが、ねじれ国会の中で一つの法案を通すのにえらい苦労をしている。解散の時期といっても「民主党の対応でどんどん変化していくのだろう」と言って、明確な判断を避けた。

自民党の中には、一連の発言のぶれ、不適切発言で麻生首相のままで総選挙を戦えるだろうかとの声も聞こえてくる。こうした自民党の有り様に対し「総理の発言もさることながら、そういう発言が報道された後の自民党の中の主要な人の発言の方が気にかかる」として、自分たちの首相をおとしめている自民党の状況に苦言を呈した。麻生首相は前向きな人、海外の場に出しても通用し華やかさもあると「選挙の顔は麻生」に変わりないことを明言した。

ゲスト / Guest

  • 北側一雄 / Kazuo KITAGAWA

    日本 / Japan

    公明党幹事長 / Secretary General, Komeito

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