会見リポート
2008年04月09日
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太田昭宏・公明党代表
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会見リポート
連立与党・公明党も正念場
川上 高志 （共同通信編集委員）
福田内閣の支持率が危険水域の30％を割り込み、日銀人事は三度目の不同意。政権を取り巻く環境が厳しさを増す中での記者会見だった。手堅い発言ぶりは相変わらずだが、福田首相を支える姿勢を示しながらも不満をにじませ、連立与党代表としての苦しい心境をうかがわせた。
安倍前首相よりは生活重視、アジア重視で波長の合うはずの福田首相に対して「何を目指すのかを具体的に提案し、リーダーシップを発揮すべきだ」と注文を付けざるを得なかった場面にそれが端的に表れた。
連立政権の中で、公明党の存在感は確実に薄くなっている。特に道路特定財源問題で冬柴国交相が官僚答弁を繰り返したのは、公明党にとってマイナスだろう。首相の打ち出した一般財源化に異論を唱えた冬柴氏について「私と話し合ってからは一体だ。公明党には異論はない」と説明した。苦しいフォローアップだ。
だがそれだけに、再議決の前に政府、自民党にもっと厳しい注文を付けるなど強く迫るべき局面ではないか。「まずは与野党でよく協議して」と言うだけでは物足りない。代表としてはより一層の「発信力」が求められる。そこは意識しているのだろう。「共生と分権、人権」を掲げて「公明党は真っ先に政策を示すトップリーダーであり、与野党の橋渡し役でなければならない」と意気込みは示した。
福田首相が得意な外交分野で「見識、経験を示すときだ」とも指摘し、自らも意識的に外交要人との会談を増やしていると明らかにしたのは、北海道洞爺湖サミットまでの一連の外交で首相を支え、政権浮揚につなげたいという思いだと受け止めたが、その実績をどう示せるのか展望は厳しい。公明党も正念場との感を強くした。
安倍前首相よりは生活重視、アジア重視で波長の合うはずの福田首相に対して「何を目指すのかを具体的に提案し、リーダーシップを発揮すべきだ」と注文を付けざるを得なかった場面にそれが端的に表れた。
連立政権の中で、公明党の存在感は確実に薄くなっている。特に道路特定財源問題で冬柴国交相が官僚答弁を繰り返したのは、公明党にとってマイナスだろう。首相の打ち出した一般財源化に異論を唱えた冬柴氏について「私と話し合ってからは一体だ。公明党には異論はない」と説明した。苦しいフォローアップだ。
だがそれだけに、再議決の前に政府、自民党にもっと厳しい注文を付けるなど強く迫るべき局面ではないか。「まずは与野党でよく協議して」と言うだけでは物足りない。代表としてはより一層の「発信力」が求められる。そこは意識しているのだろう。「共生と分権、人権」を掲げて「公明党は真っ先に政策を示すトップリーダーであり、与野党の橋渡し役でなければならない」と意気込みは示した。
福田首相が得意な外交分野で「見識、経験を示すときだ」とも指摘し、自らも意識的に外交要人との会談を増やしていると明らかにしたのは、北海道洞爺湖サミットまでの一連の外交で首相を支え、政権浮揚につなげたいという思いだと受け止めたが、その実績をどう示せるのか展望は厳しい。公明党も正念場との感を強くした。
ゲスト / Guest
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太田昭宏 / Akihiro OTA
日本 / Japan
公明党代表 / Representative, New Komeito
