会見リポート
2008年03月06日
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長妻昭・民主党政調会長代理
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会見リポート
資料50枚“ミスター年金”の追及
野口 晃 (共同通信政治部)
政府が言い逃れできない事実を突きつけるだけでなく「資料として提出させ、否定できない形で追及し、問題点をえぐり出す」。なるほど、民主党部会のたびに資料を出せと官僚に食い下がるのは、そういう意味だったのか。
野党議員として国を動かすために「国民の理解を得て、その共感の力を背景に政府へ圧力をかけていく手法を続けている」。「かつて私も日経ビジネスの記者時代にかなり鍛えられた」という言葉に納得した。
自らの追及をきっかけに社会問題化した「宙に浮いた」年金記録の統合は遅々として進まない。「閣僚も首相もリスクを取らずに逃げ回り、結局は社保庁が悪い、誰が悪いと責任転嫁をしている」と手厳しい。
では課題山積の年金制度をどのように改革すべきなのか。経済界の提言など「ちまたで言われる税方式」は企業負担が軽減されるだけでなく、高所得者にも税が投入されるため多額の国庫負担が必要となる。これに対し、民主党案は税方式というより「正確に言うと完全報酬比例年金と最低保障年金の組み合わせ」。一定以上の所得がある人を対象に「最低保障」部分をカットしていけば消費税を引き上げなくても実現可能だと説明した。
最近は自民党内からも全額税方式の主張が聞こえてくるが、「これは国民の審判を受けるべき話」と、総選挙前の与野党協議の可能性をきっぱり否定した。4月からは後期高齢者医療制度に伴う保険料の年金からの天引きも始まる。「ミスター年金」の追及はさらに続きそうだ。
ゲスト / Guest
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長妻昭 / Akira NAGATSUMA
日本 / Japan
民主党政調会長代理 / Agency of Policy Chief, DPJ